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通告一覧要旨

会議名
令和2年12月定例会(第8回)
質問日
令和2年12月10日
区分
一般質問
議員名
五十嵐惠千子 (公明党吉川市議団)
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要旨

1.フードバンク吉川の創設を
 フードバンクとは、安全に食べられるのに包装の破損や過剰在庫、印字ミスなどの理由で、流通に出すことができない食品を企業などから寄贈していただき、必要としている施設や団体、困窮世帯に無償で提供する活動です。
 アメリカでは1967年に開始され、現在では世界中の様々な国々でフードバンク活動が行われています。日本では2000年以降フードバンクが設立され始めましたが、フードバンク活動の背景となる「食品ロスの問題」と「貧困問題」への認識が十分に浸透しているとは言い難い状況にあります。今年のノーベル平和賞に世界各地で食料支援を行っている国連世界食糧計画(WFP)が選ばれましたが、世界で取り組むべき大きな問題であると認識しています。
 そうしたことから、平成28年6月議会や平成29年3月議会にて、当市食品ロス削減の取組みについてを中心に質問させていただき、昨年3月議会では具体的にフードドライブの実施やフードバンクについて、市のご見解を伺いました。ご答弁では、「これから貧困問題を考えて行く上で、大切な事業の一つであると認識している。子ども未来応援集会などで色々なご意見を伺った上で、どのような組織が必要になってくるかなど、必要な検討を行って行きたいと考えている」と前向きなご見解をいただいていますが、その後の進捗状況をお伺いします。
 また、大切な事業の一つであるとの市の認識から、今現在は、市民や各種NPO団体などのご支援により、市内3カ所で実施されている地域食堂を中心に、フードドライブやフードパントリーが実施され、地域で支援を必要とする多くの方々に温かな思いやりが広がっています。
 今後も各地域にて、食堂を中心として市民が緩やかに繋がり共助の地域づくりがさらに推進されることを願っています。そこで、今現在、実施されているフードドライブやフードパントリーとも連携しながら、コロナ禍などの影響を受けた生活困窮者や独居高齢世帯の進展などにより、場合によっては生活保護を受けざるを得ないのではないかと思われる一歩手前の自立支援を必要とする方々を対象に、本人申請により食料支援を受けることが出来る当市独自のフードバンク創設をすべきと考えますが、ご見解をお伺いします。

2.魅力ある文化芸術振興の推進を
 心豊かな文化芸術立国の実現を目指して、私ども公明党は関係団体との幅広い意見交換などを基に、わが国の文化芸術を振興する初の根拠法となる「文化芸術振興基本法」の制定など多くの施策を実現し、国の取組みをリードしてきました。
 当市におきましても、これまで、施策に関する要望書や一般質問等にて、@吉川市文化芸術振興条例の制定を。A民間活力を生かし文化芸術のさらなる積極的推進を。B大規模多目的ホールを含め、吉川美南駅東口へ(仮称)吉川文化会館の設置を。C郷土資料館の移設を含めた整備・充実を。など、当市の文化芸術の創造と伝承について様々な提案をさせていただいていますが、市は条例制定の前段として「文化芸術を総合政策として推進するための基本的な方針」を制定するなど、出来るところから積極的に各種の施策を推進してくださっていると認識しています。
 しかし、今年は年明けからの新型コロナウイルス感染拡大によるイベントの中止・延期などで当市における文化芸術活動も打撃を受けています。そこでコロナ禍であっても「文化芸術の灯は必ず守る」との思いで、今後、With・After時代を見据え感染拡大防止にどう配慮した文化芸術活動の支援・環境整備をお考えか、現在の活動状況や課題も併せてお伺いします。
 また、先日「取手アートプロジェクト」を視察させていただきました。この事業は1998年から始まった茨城県取手市を中心に展開するアートプロジェクトで、市民・行政・東京芸術大学の三者共同で行なっており、日本で市民が参加するアートプロジェクトの草分け的存在です。その中心となる取手アートプロジェクトは、若いアーティストの創作発表活動を支援し、市民に広く芸術とふれあう機会を提供することで、取手が文化都市として発展していくことを目指しています。主催は各年で少しずつ異なるそうですが、いずれも取手市・東京芸術大学・市民で組織されている取手アートプロジェクト実行委員会が中心となって行なっています。
 取手駅前では、体験美術場VIVAを運営されていましたが、このVIVAは、駅前ショッピングビルの中にあり、お買い物の途中や学校・会社と家との往復の合間に、誰でも思い思いに使えるところとして位置づけ、新しいことに挑戦できる・アートを誰かと見てみたり・ものづくりをしてみたり・そこでおきていることに参加してみたりなど、日常をわくわくさせる「体験」ができる場所となっていました。
 当市におきましても、こうした新しい文化芸術振興の感覚を取り入れた「吉川市文化芸術振興条例」早期制定についてお伺いします。また、民間活力を活かし、拠点となる文化会館を吉川美南駅前東口に設置すべきと考えますが、進捗状況についても併せてお伺いします。
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